貯金シミュレーションのやり方 — 未来の残高を自分で計算する
「このペースで、半年後にいくら残っているんだろう」。貯金シミュレーションは、その問いに数字で答えるための計算です。むずかしい道具はいりません。紙でも、メモアプリでも、スプレッドシートでもできます。
この記事で扱うのは、数ヶ月から1年くらい先の「生活の見通し」です。老後資金や運用の話はしません。必要な材料と手順を、例をつけて説明します。
材料は4つだけ
- いまの残高。だいたいで大丈夫です。
- 毎月の収入。手取りの金額と、振り込まれる日。
- 毎月の決まった支出。家賃やローン、保険、通信費など。
- 年に数回の大きなお金。ボーナス、税金、帰省や旅行、車検など。
食費や日用品などの生活費は、1件ずつ集める必要はありません。直近2〜3ヶ月のカード明細や口座の出金合計を見て、平均を「月◯万円」とひとまとめにします。迷ったら多めに置いてください。見通しは、少し悲観側に倒しておくほうが安全です。
計算のしくみは1行
使う式はこれだけです。
これを月の数だけ繰り返すと、未来の残高が並びます。たとえば、残高120万円・手取り29万円・決まった支出11万円・生活費12万円の人が、12月にボーナス50万円と旅行12万円を予定しているとします。
| 月 | 収入 | 支出 | 月末の残高 |
|---|---|---|---|
| 9月 | +29万 | −23万 | 126万 |
| 10月 | +29万 | −23万 | 132万 |
| 11月 | +29万 | −23万 | 138万 |
| 12月 | +79万 | −35万 | 182万 |
表にした瞬間、「12月はボーナスと旅行が重なるけれど、残高は増える」ということが見えます。これが貯金シミュレーションのすべてです。目標金額から逆算するより先に、まずいまの延長線がどこに行くのかを見る。話はそれからです。
ずれやすいポイントが4つあります
- カードの請求月。カードは使った月ではなく、翌月や翌々月に引き落とされます。「請求が来る月」に置くと正確になります。
- 年払いのお金。自動車税、年払いの保険、年会費。毎月の表からは見えないので、忘れると5〜10万円単位でずれます。
- ボーナスの手取り。税金や社会保険料で、額面より1〜3割ほど少なくなります(率は人によって違います)。過去の振込実績を使うのがいちばん確実です。
- 予定外の出費。医療費、家電の故障、冠婚葬祭。年に数回は必ず来ます。月1〜2万円を「予備」として支出に足しておくと、見通しが現実に近づきます。
スプレッドシートでやるなら
列を「月・収入・支出・残高」の4つにして、残高の列に上の式を入れるだけです。月をまたぐ大きな予定は、その月の収入や支出に足します。5分あれば作れます。
手を動かして一度つくってみると、収入が毎月ほぼ一定の人なら「自分の家計は、月々ほとんど同じ形をしている」ことに気づくはずです。動くのは大きなお金がある月だけ。だから、大きなお金を押さえるほど見通しは当たるようになります。収入が月によって変わる人は、収入を少なめに置くところからはじめてください。
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この計算を自動でやり続けるアプリを私たちは作っています。みらいぼは、給料や家賃を一度登録すると、先々の残高をカレンダーに並べる「記録しない家計簿」です。
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